リンパ腫

 

リンパ腫治療による血小板の減少は、さまざまな副作用が指摘される中のひとつです。

 

リンパ腫は血液のがんに分類され、リンパ球ががん化する疾患です。

 

そのため、治療には複数の抗がん剤と放射線療法を組み合わせて行うことになります。当然、抗がん剤にはさまざまな副作用があります、

 

抗がん剤の副作用の中には血小板の減少があります。

 

リンパ腫治療による血小板の減少は、抗がん剤が骨髄機能に影響が出る中で起こります。

 

血小板が減少することで、出血が止まりにくくなります。

 

血液は、骨の中の骨髄でつくられています。抗がん剤が骨髄を影響すると、血液をつくる機能が衰えてしまいます。

 

これにより血液の量が減るだけでなく、血小板、白血球、赤血球と血液の質にも影響が出てきます。

 

治療を開始すると、一般的に1週間前後から血小板の減少が始まります。2週間程度は減少していく期間になると言われているものの、使用する抗がん剤によっても、減少期間には差があります。

 

リンパ腫治療による血小板の減少によっては、血液が固まりにくくなるため、止血しにくくなります。

 

ちょっとしたことでも内出血ができやすくなることもあります。

 

リンパ腫治療による血小板の減少期間に起こる症状は、内出血の他にも、歯磨きをすると口の中が出血して止まりにくい、鼻血、血便、血尿、皮膚に点状出血ができるなどがあげられます。

 

転倒、外傷などをしないよう、爪を短く切って皮膚を傷つけないよう心がけ、ひげは電気カミソリでそるなど注意をしたいところです。

 

出血が止まらないときは、担当医師に連絡することが大切です。