リンパ腫による赤い発疹
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悪性リンパ腫は、リンパ節が腫れるのが普通ですが、皮膚組織に入り込んで増殖することがあります。これを皮膚悪性リンパ腫と呼び、見た目がアトピー性皮膚炎と似ているため、組織を調べないと診断できません。アトピーと誤診され免疫抑制剤を使用してしまうと、がん細胞を殺す免疫機能を抑えるため、リンパ腫は悪化してしまいます。
正常な場合、リンパ球はリンパ節でつくられます。しかし、皮膚の中でリンパ球が増える状態になることがあります。その増えるリンパ球が、がん細胞である場合を皮膚悪性リンパ腫といい、この中に赤い発疹を発症する菌状息肉症と呼ばれる、皮膚に症状が現れる疾患があります。
菌状息肉症の初期は「紅斑期」と呼ばれ、褐色や薄い紅色の発疹が背中や腹部、腰、太腿周辺に見られます。痛みやかゆみを生じることはなく、大半はこの紅斑期で進行が止まりますが、一部は次の段階へとさらに進行する場合があります。ここまでの段階は、悪性リンパ腫の中でも悪性度の低い状態です。しかし、症状が進行すると紅斑が短期間で大きく盛り上がり、身体中に現れ始めます。最悪の場合、身体全体を紅斑が覆う腫瘍期と呼ばれる状態まで進行すると、悪性度も高くなります。菌状息肉症の場合、腫瘍期まで進行していたとしても、部位が広範囲でなければ放射線療法が有効ですが、広範囲にまで拡がってしまうと、効果的とされる抗がん剤治療でも治癒が難しくなります。
その他にセザリー症候群と呼ばれるものがあり、全身の皮膚が赤くなり、かゆみを生じます。全身のリンパ節や脾臓が腫れ、白血球が増え、いずれは死にいたる病気です。
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