リンパ腫

　悪性リンパ腫血の疑いがある場合には、まず血液検査を行い異常がないかどうかを調べていきます。血液検査では悪性リンパ腫の診断として、腫瘍マーカの値において確認することができます。これによって、白血球の数やどのタイプの白血球が増加しているかをみます。また、悪性リンパ腫は、炎症性の病気にかかったときなどに上昇する「ＣＲＰ（炎症反応）」という値や、肝機能を表す検査値「ＬＤＨ（乳酸脱水素酵素）」、「可溶性インターロイキン2レセプター」などの数値が、上昇することがありますが、この場合においては癌にかかわらず増加する場合もあるため、単なる参考データとしての観察になります。

　白血球の場合では、このリンパ球においてこの数値が低い場合、リンパ腫、癌などの疾病が挙げられます。白血球は何らかの感染や炎症がある場合、その数は増加します。しかし、激しい運動後や精神的動揺、あるいはストレスがある場合でも一時的増加が見られます。

　しかしながら、悪性リンパ腫には種類が多数あり、血液検査だけで病名を知ることは基本的に不可能です。厳密な結果を知るためには、やはり腫れているリンパ節の一部を切除して顕微鏡で調べる病理組織検査が一般的です。 悪性リンパ腫であるかどうか、またどのタイプの悪性リンパ腫であるかを判定でき、悪性リンパ腫の悪性度も知ることができます。 この悪性度判定は、治療方針決定の上で極めて重要なものとなっています。病理組織検査の前に、リンパ節や腫瘤に注射針を刺し、細胞を吸引して顕微鏡で調べる場合もあります。