リンパ腫は炎症の原因になる
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リンパ腫の炎症といえば皮膚悪性リンパ腫のセザリー症候群が代表的です。これは皮膚に炎症をきたすものであり、T細胞由来の悪性リンパ腫の仲間であり皮膚において発生します。菌状息肉症もこれに含まれます。セザリー症候群は、全身の皮膚が赤くなり紅皮症を起こし、かゆみを生じるなどの炎症を発症します。全身のリンパ節や脾臓が腫れ、白血球がふえます。その白血球の中にセザリー細胞という特徴的な形をしている白血球が出現するため、この名がついています。男性に多い傾向であり、いずれは死にいたる病気です。
治療方法としてはステロイド外用及びインターフェロン投与による治療方法のほか、光線療法などが行われます。これは扁平浸潤期と紅斑期にあたる菌状息肉症の治療法に準じます。
また、その逆つまり炎症がリンパ腫の原因になる場合もあります。「慢性炎症刺激」と言われているものが、悪性リンパ腫発症の原因になっている可能性があるという研究結果が東京大学や国立がんセンターの医療チームから出ています。
内容は、一部の悪性リンパ腫では胃炎などの慢性的な炎症が、発症の引き金になっているということのようで、この炎症を抑えることが出来れば治療の可能性も出てくることになります。カギとなったのはA20という名前の付いた遺伝子で、炎症発生時にリンパ球が増殖し過ぎることのないように抑制する役割を担っています。いわばブレーキのような役割を担っているのですが、この研究の成果により炎症の有無ががん細胞増殖を左右していることが判明しました。
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