良性のリンパ腫
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基本的にリンパ腫に悪性であり、良性であることはありません。したがって、がん情報センターにおける情報でも、良性リンパ腫というものはみつかりません。しかしながら、良性リンパ腫という言葉を、インターネット上でもよく見かけたり、耳にしたことのある方も多いかと思われます。これは詳しくは偽リンパ腫といわれるもので良性のリンパ腫ではありません。
偽リンパ腫は真性のリンパ腫ではありませんが、組織学的にリンパ腫に似ているものを、このように呼ばれています。偽リンパ腫が生命に関わるようなことはありませんが、症状としてリンパ節などの炎症状態が続き、免疫力が落ちる感染症の危険性があり、肺炎や腎臓疾患を併発することがあります。偽リンパ腫の代表的な例として皮膚偽リンパ腫があります。
この皮膚偽リンパ腫は、B細胞浸潤によるものと、T細胞浸潤によるものに分けることができます。B細胞浸潤による皮膚偽リンパ腫の原因は虫刺されやワクチン接種、外傷にピアス孔、入れ墨などがあげられますが、多くは不明確あるいは特発性となっています。多発部位としては、顔や耳、鼻、胸、上腕にも発生します。治療に関しては、ステロイドの塗布や局射が行われます。治療の効果がない場合には、放射線照射が行われます。また、単発の典型的な皮膚リンパ球腫では自然消褪することもあります。T細胞皮膚偽リンパ腫の原因は薬剤や接触皮膚炎、虫刺されに自己免疫などがあげられます。
治療としてはステロイド外湯・内服が一般となっています。治療効果がない場合、免疫抑制剤のタクロリムスを外用する、または抗生物質のシクロスポリンの内服を行います。
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